英会話情報、一目で確認!

問題の自称Aは、E女王の夫であるF殿下のDNAと比較して、遺伝的な関連がないことが明らかになった。 第一次大戦中に行方不明になったポーランド女性ではないかともいわれていたため、該当する親類のDNAと比較して、こちらのほうが正しい情報であることがわかったのであった。
ところで、ここではこれまで、ヒトのDNAの構造や遺伝子の種類は誰も変わらないといっていたのに、ここにきて突然、「DNAには指の指紋と同じように個性がある」といいはじめたので、奇妙に感じるかもしれない。 しかし、より正確にいえば、DNAの基本構造や遺伝子の種類は誰でも同じだが、DNAの塩基配列には人によって違いが見られる。

特定の遺伝子をくらべてみても、働きは同じだが塩基配列は異なっている、つまりタンパク質としての機能は同じだが、塩基配列は異なるケースは珍しくない。 また、遺伝情報のないイントロンDNAの部分には、なぜか同じ塩基配列が何回も繰り返して現われる部分があり、その繰り返し回数には個性ともいえる特徴がある。
このようなDNA配列のパターンは、もちろん同じ人間ならどの細胞でも同じだから、サンプルとした細胞が特定の人のものかどうか調べることができる。 手指の指紋と同じように、個人を識別するための有力な標識として使えるのである。
よく似た理屈で、生物的に親と子の関係があるかどうかを調べる、親子鑑定にも利用できる。 子供は両親からDNAを半分ずつ受け取っているから、片方の親とまったく同じDNAパターンを示すことはないが、子供のDNA配列は母親か父親のいずれかに含まれているのは間違いない。
つまり、子供のDNA指紋から母親由来のDNAパターン部分を除けば、残る部分は父親由来のDNAパターンだから、ある人が父親である可能性を高い確度で調べられる(当然だが、父親と母親が逆の立場でも同じ)。 実際にDNA指紋を調べるときには、30億個もある塩基配列のすべてを比較するわけではない。
ヒトのDNAのなかには、前述のように、同じ塩基の並びかたが何度も何度も繰り返して現われる部分があり、配列は人種や家系といった遺伝系列によって異なっている。 そんな特徴をもつ部分を切り出して、前にふれたDNAを増殖するPCR法によって大量にコピーを作る。
続いて″DNAを切るハサミ″の制限酵素によってバラバラにしてやると、さまざまな長さのDNA断片の集まりとなる。

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